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タミフルドライシロップはインフルエンザウイルスの増殖を抑えるお薬で、インフルエンザにかかった子どもによく処方されます。ただ、苦味があって飲むのを嫌がる子どももいます。嫌がるのは「子どもは大人よりも苦味に敏感」というのが理由の一つです。ご自身を振り返っていただくと、子どもの頃に苦く感じただけのお茶やコーヒーを、大人になってからは美味しく感じるようになったことに思い当たる方も多いのではないでしょうか。
お薬を水で溶いたものではなかなか飲んでくれない場合、飲食物に混ぜるのも一つの方法です。
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お薬を何かに混ぜる際の留意点はいくつかありますが、どの粉薬でも共通の3点をご紹介します。
混ぜたものを飲みきれない(食べきれない)と薬も全部を飲めないことになりますので、混ぜる飲食物の量は少量にします。また、主食の味が変わって主食を嫌いになってしまうことがあるため、主食には混ぜないようにします。作り置きは薬の効果に関わることがあるため、飲ませる直前に混ぜるようにしましょう。
以下の飲食物に混ぜてあげると、タミフルドライシロップの苦味を和らげてくれます。
以下の飲食物とタミフルドライシロップは相性が良くないので注意が必要です。
これらはあくまでタミフルドライシロップの場合で、粉薬の種類によってはヨーグルトやオレンジジュースと混ぜると非常に苦くなるものもあります。
また、薬と飲食物の組み合わせによっては薬の効き目が悪くなるものもあります。お薬を飲ませるのが大変な場合は薬剤師に相談するのもお勧めです。
参考資料:タミフルドライシロップを服用される患者さんへ(飲み合わせ指導箋)【中外製薬株式会社】
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■執筆
薬剤師 崎野健一