Column
生後8、9、10か月頃は、お昼寝リズムの変化、精神や運動の発達など赤ちゃんがまた1段階成長する時期。それにより睡眠トラブル(睡眠退行)が起こることがあります。
Content
1)運動機能の発達
2)心理の発達「9か月革命!」
3)後追いが本格化
4)お昼寝が3回から2回に減る
生後8~10か月の頃には心も体も様々な成長や変化があります。それぞれ詳しく解説していきます!
生後8~9か月頃は、ハイハイやつかまり立ちができるようになり、行動範囲がぐっと広がります。周囲への興味関心もより一層強くなり「寝るどころではない!遊びたい!」の気持ちでいっぱい。そのため、お昼寝ボイコットしたり寝かしつけに時間がかかったりするようになります。
また、子どもは神経ブロックが弱いため、夢の動作が実際の動作としてそのまま出てしまいやすいため、夜中突然ご機嫌で立ち上がってしまいますが、親は驚いて寝転がらせるなどすることでしっかり覚醒してしまい、寝なくなるのもこの頃に多いお悩みです。
この時期は精神発達が著しい時期です。特に人の表情を読めるようになり、自分のしたことの影響・結果を予測して楽しむようになります。
例えば「あ、ママ怒ってる!これはダメなのかな」「ほら僕こんなことしちゃってるよー!(怒るかな?褒められるかな?)」などと親の感情を探ったりします。
ねんね前になると「あ、ママがネンネのルーティーン始めた!まだ遊びたいよー!まだママ怒ってなさそうだから逃げ出しちゃおうかな?!♪(顔色を伺う)」
…そうなることにより、寝かしつけに時間がかかるようになったと感じたり、まだ眠くないのかな?と寝かせるタイミングに迷ったりのお悩みが増えます。
自分の力で移動できるのが楽しくて、どんどん遠くに。ふと気づくと「ママがあんなに遠くに!」と不安が強くなります。自分の行動範囲が広がるほど、ママやパパとの分離不安が強くなります。
生後8か月の終わり頃から覚醒時間がぐっと伸び、お昼寝が2回に減っていきます。(お昼寝移行期)今までのお昼寝リズムでは寝づらくなり、寝かしつけに時間がかかる・お昼寝などのお悩みが多くなります。
お昼寝移行期の解説はGuuMinのインスタ投稿を参考にしてみてください♪
離乳食が順調に進んでいても、まだまだ離乳食だけではたんぱく質・脂質・鉄など成長発達に必要な栄養を摂りきれないことが多いです。離乳食だけでなく、母乳・ミルクからの栄養とのバランスを維持することがとても大切です。
離乳食を増やそうとして母乳・ミルクからの栄養素が減って、夜間にせっかく減っていた授乳が増えるということがないように注意しましょう。
発達による睡眠退行は1~2週間で落ち着くはず。それ以上続く場合は、退行期でついた癖により慢性的な夜間の頻回起きになってしまったかもしれません。
生後8~10か月は、離乳食にも慣れ、体内時計もしっかり整います。日中は「運動・学習・栄養」、夜は「それらを身体や記憶に定着させる」リズムがしっかりつけられる月齢です。自分で自分の好きな体勢になることも得意になり、ママやパパの手助けなしで眠れる力はちゃんと育っています。
夜間、一定時間おきに必ず起き「抱っこじゃないと寝ない」「授乳じゃないと寝ない」と、寝かしつけ方法に負担を感じるようなら「入眠の癖」を取れば、夜通し眠れる可能性が高くなる時期です。
ねんねトレーニングを行いたい場合には、
●トレーニング開始前にしっかり日中の栄養摂取の機会を増やすこと
●体重増加を確認しながらトレーニングを進めること
が重要です。
あかちゃんと家族のためのねんね相談室GuuMin(ぐーみん)では、
など、お子さまの月齢や発達、個性に合ったアドバイスで睡眠のトラブルの改善をサポートしています。赤ちゃんのねんねでお悩みの方は、ぜひご相談ください♪