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ホワイトノイズとは、低音から高音まで幅広い周波数の音が均等に含まれている「ノイズ音」のことです。
ホワイトノイズを活用すると、赤ちゃんの寝つきがよくなったり、睡眠の質が向上する効果があるとされています。大人にとっても、集中力アップやストレス軽減に役立つことがわかっています。
一般に「ホワイトノイズ」とひとくくりに呼ばれることが多いですが、実は他にも「ブラウンノイズ」や「ピンクノイズ」といった種類があります。
ここではそれらを総称して「ホワイトノイズ」と呼びつつ、それぞれの特徴についても紹介していきますね。
特徴:すべての周波数の音が均等に含まれているノイズ。
音の印象:シャーっという「テレビの砂嵐」みたいな音。
特徴:低周波(低音)の割合が多く、高周波(高音)が少ないノイズ。
音の印象:ゴーっという「滝の音」や「遠くの雷」みたいな重低音。
特徴:ブラウンノイズとホワイトノイズの中間くらい。柔らかく自然に感じる音
音の印象:ホワイトノイズより柔らかく、「風の音」や「雨音」に近い。
小さい赤ちゃんは、ホワイトノイズよりもピンクノイズやブラウンノイズの方がより効果があると言われています。これはママのお腹の中で聞いていた音に近いためです。
音の感じ方は個人差が多いので、ママやパパが「心地いいな」と感じる音と音量を選んでみてくださいね。
ホワイトノイズマシンは、赤ちゃんや大人が眠りやすくなるよう、ホワイトノイズを自動で流す機器です。赤ちゃんの寝かしつけや集中力アップに便利ですが、就寝中に長時間流しっぱなしで使用する場合は、赤ちゃんの耳に過度な負担がかからないよう、以下の点に注意しましょう。
・ 音源は、赤ちゃんの耳元から2メートル離す。
・ 赤ちゃんの耳元で音量を計測した時に55dBを超えないようにする。
スマホの無料アプリでデシベル計測できるので、確認しながら使うと安心です。
アメリカ小児科学会(AAP)の報告によると、70dB以上の音を長時間聞き続けると、聴力に影響が出る恐れがあるようです。また、雷鳴やジェット機のように120dBを超える大きな音は、即座に聴力に悪影響を与える可能性があるとされています。
ホワイトノイズは一定で単調な“環境音”ですが、オルゴールはメロディーを奏でる楽器音になります。そのため、オルゴールは脳が音楽を「情報」として処理し、特に浅い眠り中では、その音に対して脳が反応してしまう可能性があります。
以下のように、状況に応じて音の種類を使い分けるのがおすすめですよ。
・ホワイトノイズも効果的です。
・赤ちゃんのギャン泣きと同じくらいの音量(80dB程度、時には掃除機やドライヤーの音くらいの100dB)で、短時間聞かせます。
・高音やアップテンポの曲など、意識をこちらに向ける音もおすすめです。
オルゴールや単調なメロディー、静かな歌声などが適しています。
ホワイトノイズのような情報量の少ない単調な音が適しています。
「ホワイトノイズに慣れすぎて、ないと寝られなくなるのでは?」と心配される方も多いですが、ホワイトノイズは自然界にも存在するような“環境音”なので、依存性は低いとされています。
使い始める月齢やタイミングに特別な決まりはなく、赤ちゃんだけでなく、一緒に寝ているご家族の睡眠環境の改善にもつながります。
また、使用をやめたいと思ったときも、いきなり止めても問題ありません。数日かけて音量を少しずつ下げる方法もおすすめです。
ホワイトノイズを上手に活用して、赤ちゃんもご家族も安心してぐっすり眠れる環境づくりに役立ててみてください。
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