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優しいネントレとして知られる「PUPDメソッド」(Pick Up Put Down法)をご存じでしょうか?
このメソッドは、【泣いたら抱き上げる⇒落ち着いたら寝落ちる前にまたお布団に戻す】というやり方で、抱っこ以外の寝方を覚えてもらうネンネトレーニング(ネントレ)の方法のひとつです。泣いている途中で抱き上げてもOKとされているので、「優しいネントレ」と言われています。ただし「優しいネントレ」といっても、ほかのネントレメソッドと同じく、ねんねの土台の準備と一貫性がとても大切。今回はPUPDについて詳しく解説していきます♪
ネンネトレーニングは、最終的に赤ちゃん自身が自分の力で眠りに落ちることが目的です。赤ちゃんの眠いタイミングがわかってきたら、いつ寝てもよい準備(栄養・姿勢・環境)を整えて、赤ちゃんが「眠気が高まっているけど起きている状態」でベッドに置いてみましょう。
PUPDメソッドをスタートしたら、必ず最後はベッドに置いた状態で赤ちゃん自身の力で寝付くようにしましょう。(途中であきらめて、抱っこで寝かしつけはしないように気を付けます。)
徐々に抱き上げる回数をなるべく少なくし、布団に置いたら赤ちゃんの胸に手を当ててユサユサやトントンし、お布団の上で落ち着けるように優しくなだめてあげましょう。
PUPDは、新生児~生後3か月ころの低月齢の赤ちゃんに効果的なネントレ方法です。
赤ちゃんが安心できるようおくるみなどを使ってサポートしてあげた上で、PUPDにチャレンジしてみるとよいでしょう。そうすることで、少しずつ抱っこからおりて眠る、という感覚を身につけることができるようになっていきます。
月齢が上がると、抱き上げによる親の介入がかえって刺激となり、眠気を妨げてしまうことがあります。さらに「泣けば抱っこしてもらえる」と学習してしまい、「泣く」学習が強くなることで、ネントレの経過を悪化させてしまう可能性があります。
そのため、生後6か月以降でPUPDを行う際は、抱き上げるステップは極力減らすことがポイントです。
また、生後6か月以降で入眠の癖がしっかりついている赤ちゃんは、段階的消去法を用いたネントレ(ファーバーメソッドやタイムメソッドなど)のほうが適しています。
詳しくは下記の関連コラムをご覧ください。
▼「ネントレっていつから?そもそもネントレってなに?」
PUPDに限らず、どのネントレにも共通して言えるのは「一貫性が大切」ということです。「ネントレを頑張ってみたけれどなかなかうまくいかず、結局は抱っこ(または授乳など)で寝かしつけてしまった」という流れが続くと、赤ちゃんは「ママが寝かせてくれるまで泣いて頑張る!」と間違えて学習してしまうのです。とはいえ、なかなかうまく寝てくれなかったり、心が折れてしまうこともあるかと思います。そういったときは中途半端に続けずに、開始してから1週間以内に良い変化が見られない場合は一旦中断し、睡眠環境や生活リズムなど、他に寝にくい原因がないか確認してみてくださいね。
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