Column
ネントレとはネンネトレーニングの略称で、海外ではスリープトレーニングとも言われています。「ネントレ」という言葉は、最近では“赤ちゃんのネンネのスケジュールや環境を整えること”を含めて広い意味で使われることもあるようですが、GuuMinでは【赤ちゃんが自分の力で眠る力を身に付けるために行う練習】のことをネントレと表現しています。
赤ちゃんが眠くて泣いているときに、赤ちゃんが自分で寝付くまで見守るタイプのネントレ(ファーバーメソッドやタイムメソッド、フェードアウトなどと呼ばれる段階的消去法を用いたネントレ方法)の開始は、生後4か月からOKとしている情報もあるようですが、GuuMinでは、生後6か月以降の開始を推奨しています。なぜ生後6か月以降からなのか、詳しい理由をご説明していきますね。
【理由①】
寝返りや寝返りがえりなどが出来るようなり、自分で寝ている間の体勢を安全・快適に保てるようになるから。
【理由②】
「物の永続性(目の前に”その物“がなくても“どこかに存在している”と認知できる)」が発達して「ママやパパが目の前に見えなかったり触れなかったりしても、そこに存在している」と認識できるようになるから。
【理由③】
体内時計がしっかり整い日中のお昼寝リズムが安定するようになる。そのため、スケジュールが原因となる夜の睡眠トラブルを減らすことができるから。
【理由④】
日中に1日に必要な栄養を取ることができるようになり、夜間授乳が減るから。
生後6か月未満では、体内時計が未発達であったり夜間に空腹を感じたり、また自分で寝やすく心地よい体勢を作れずに不安感を感じてしまったりと、“入眠の癖”以外の理由で起きていることも多いのです。
入眠の癖を取るためのネントレを行っても、そうした原因の「起き」は親のサポートがなければ赤ちゃんも眠れませんので、ネントレの効果が出にくく泣かせっぱなしの時間が長引いてしまいます。
また、生後6か月以下でのトレーニングの効果を調べた研究結果でも、赤ちゃんの起きる回数の減少や、トレーニング中に泣く時間の短縮などトレーニングの有効性は確認できていません。
ネンネトレーニングができる月齢になるまでは、安眠の土台を整えてあげることが大切です。あせらずに、まずは日中の起きている時間に下記のポイントを意識して過ごしてみましょう。
●起床時間を毎日同じにする
朝の太陽の光で体内時計を整えることで、就寝時間も毎日決まってきます。起床時間を毎日同じにすることで、就寝時間も同じになりまとまって眠れるようになります。
●夜間授乳の間隔が日中の授乳間隔より短くならないように気を付ける(生後3か月以降)
栄養は日中の起きている時間にしっかり摂取し、夜間の栄養の必要量(回数)を減らすように心がけましょう。
●腹ばい運動や横向きゴロンでたくさん遊ぶ
ママ・パパから離れて、一人でお布団でゴロゴロするのを好きになってもらうことで、眠ることに対する不安を感じにくくしていきます。
ネントレは必ずしなければいけないものではありません。ママ・パパが負担に感じなければ、抱っこや授乳で寝かしつけしてももちろんOKです!
ただし、寝かしつけに負担を感じたり、夜中に何度も起きて親子ともに辛いようなときは、ネントレも選択肢の一つとしてお考えくださいね。ネントレは医学的にも短期的な改善が見込め、親子の心身の健康に良い影響があると確認された安全な手法です。
あかちゃんと家族のためのねんね相談室GuuMin(ぐーみん)では、
など、お子さまの月齢や発達、個性に合ったアドバイスで睡眠のトラブルの改善をサポートしています。赤ちゃんのねんねでお悩みの方は、ぜひご相談ください♪