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「夜中に覚醒してしまい再入眠まで1時間以上かかる」、「夜中暗い中で元気に遊びだしてしまう」など・・・早く寝たいときや就寝中に赤ちゃんが起きてしまうと辛いですよね。今回は、そのような「夜中の長時間の覚醒」について解説します!
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授乳ライトが明るすぎたり、天井の豆電球を一晩中つけっぱなしにしていたりしませんか?赤ちゃんが仰向けに寝ていると、直接光が目に入り刺激になってしまうことがあります。子どもや赤ちゃんは、大人より光の影響を受けやすいので注意が必要です。
体内時計の発達が未熟な新生児~生後2か月頃までは、昼夜逆転はよくあります。生後3か月頃から昼夜の区別がつき、「朝は活動時間」「夜は寝る時間」とまとまってきます。
【対策】
朝は決まった時間にカーテンを開け、太陽の光を取り入れましょう。
夜中起きてしまっても電気はつけず暗くしたまま過ごします。
24時間で眠れる量は決まっています。就寝~起床までの時間の長さがお昼寝の量とのバランスと比較して長すぎると、夜の睡眠が分断することがあります。
例えば、その子に必要な夜間の睡眠時間が「11時間」なのに対して、「起床が毎朝7:00/就寝が毎晩19:00の夜間12時間」のスケジュールで過ごしていると、その差1時間ほど寝づらさが生じ、夜中に長く起きてしまうことがあります。
【対策】
就寝~起床までの時間が12時間を超えていて、お昼寝がトータル3時間以下の場合は、夜の睡眠時間を短くします。短くする時間は、夜中寝られずに起きてしまっている分として考えます。
お昼寝で長く寝すぎてしまうと、その分夜の睡眠時間が短くなることがあります。
人それぞれに必要な24時間の睡眠時間は決まっているため、お昼寝と夜の睡眠のバランスを取ることが大切です。
小学校低学年頃までは、夜の睡眠時間は最低10時間を目安にしましょう。
【対策】
1日24時間のうち、トータル何時間寝ているか平均を見てみましょう。お昼寝のトータル時間が3時間を超えていて、夜中の長時間覚醒がある場合は、お昼寝のトータル時間を短くします。量を減らしてすぐは、お昼寝と夜のバランスはまだ不安定なので、数日調整して様子をみてみましょう。
この時期は、ズリバイやハイハイ、つかまり立ちなど、新しい運動発達が進む時期です。
子どもは神経ブロックが弱いため、夢の動作が実際の動作としてそのまま出てしまいやすく、夜中突然ご機嫌で立ち上がることがあります。驚いて無理に寝かせようとすると、かえって覚醒してしまい、そこから寝られなくなるのもこの頃に多いお悩みです。
この頃の睡眠退行については、「8、9、10か月頃の睡眠退行期について」のコラムをご覧ください。
【対策】
「日中の時間帯にたくさん習得中の動きを行う」ことが大切です。赤ちゃんが新たに習得しようと一生懸命練習している運動を、しっかり習得できた頃に自然と収まります。
お部屋はしっかり暗いまま、まずは眠るのを待ってみてくださいね。
ここで例としてあげた5つの原因は、代表的なものになります。
他にもいろいろな原因があることもあります。まずは何が原因なのかを探り、適切な対処法をとることが大切です。
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参考)Craig Canapari, MD How To Deal With A Sleep Regression